出会いを戦略的に考える

<恋愛と結婚を戦略的にとらえる>

実は「結婚は4人目以降で決めよ」は、当時行きつけのパブスナックで仕入れた情報です。 「よく分からない話だけれど、ちゃんとした理屈はあるみたい」「4人という数字、まあそんなものかな」、 そんな読後感をもった人が多かったのではないでしょうか。

以後、右の出会いモデルを参照しながら話を進めます。

数理モデル

〇は価値がBより低い異性
(B)は修行期間で最も魅力を感じた異性
(N)はゲットすべき異性で出会うのはk番目
□はk番目までに出会わなかった異性

<恋愛と結婚の数理モデル>

この図は、左から時間の順にn人の異性と出会えることを意味します。順としてもう一つ、価値(魅力度)があります。 量を問題とはせず、1番魅力がない、2番目に魅力がある等々、順序のみが1〜Nの整数で与えられています。

出会った中で魅力度最大の異性をゲットできれば「成功」、さもなければ「失敗」です。以後、確率という言葉が出てきますが、 出会った中で成功した割合のことです。

このモデルでは「修業期間」つまり異性を見る目を養う期間が大きな意味を持ちます。

<修行期間>

  1. 最初のs人とは見る目を養うためのおつきあいをする。本人にとっては恋愛期間、他人からすれば修行期間。
  2. 修行期間の間で見知った価値の最大値がBである。
  3. 修行期間が明けたら、Bより大きな価値を持っている異性を探す。
  4. そのような異性に出会えたら結婚相手とする。しかし、その人の価値がNより低ければ失敗となる。
<n=4 の成功パターン>

総数4!=24 のうちで成功するパターンの数Wを調べました。

  • s=0: 修行期間なし。4*** を数える(*は1〜3); W=6
  • s=1: 1423, 1432, 2413, 2431, 2143, 3412, 3421, 3142, 3124, 3241, 3214; W=11
  • s=2: 1243, 2143, 1324, 1342, 3124, 3142, 2314, 2341, 3214, 3241; W=10
  • s=3: ***4 を数える(*は1〜3); W=6
  • s=4: 結婚相手を探そうとしないのだから W=0
<n=5 の成功パターン>

5!=120個あるのでコンピュータプログラムを作って数え上げました。

N=5の表

5-25-2019, S. Hayashi